0dB HyCAA ヘッドフォンアンプ
たかじんさん の 0dB HyCAAヘッドフォンアンプを作成してみました。
HyCAA ヘッドホンアンプ: new_western_elec
0dB HyCAAってなんでしょう?
YAHAアンプと同様に真空管を低電圧(12V)を駆動する初段とオペアンプ2つからなる回路で、その特徴
と、ゲインが0dBということで、0dB Hybrid classAA Headphone Amplifierと命名されてます。
0dB=電圧利得が1というのは、入力電圧=出力電圧であるということですが、電流増幅されて比較的高めなライン出力のインピーダンス(数十Ω~数十kΩ)に対して、16Ω-100Ω程度のインピーダンスをもつヘッドフォンを駆動できるというわけです。
部品あつめ
基板
現在頒布が中断していますが、改版予定です。
■■頒布中の基板一覧■■: new_western_elec
既に抵抗を実装した状態ですが、こんな感じです。(間違って実装している箇所あり…)
真空管 12AU7
Golden Dragon 12AU7にしました。
Golden Dragon E82CC/12AU7 ミニチュア/mT 双3極管 TGDE82CC
- 出版社/メーカー: Golden Dragon
- メディア: エレクトロニクス
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12AU7でも低電圧でちゃんと動作するかどうかは品種次第ですので、たかじんさんの情報をふくめて参考にしていただければ。
抵抗
KOAか利久電器の金属皮膜抵抗 1/4Wを使用しています。特にオーディオ用を採用しなくてもいいと思います。
千石あるいは秋月で入手できます。
フィルムコンデンサ
部品表では ルビコン メタライズドポリエステルフィルムコンデンサ 0.22u/125VAC、あるいは
東信工業 2A-UPZ-104JEですが、各社のフィルムを使えます。
私は WIMA MKS2 1uF にしましたが、他のフィルムを使った方が実装が楽です。
電解コンデンサ
ここはオーディオ用が推奨されてます。C5、C6はデカップリング、C3,C4はカップリング用途です。
私は 東信工業 UTSJ で統一しましたが、C5,C6はOSコンでもいいかも。
秋月、千石のいずれかで入手できます。
オペアンプ
推奨は 電圧アンプ側が高精度タイプ OPA2604AP, NJM5532DDなど、電流アンプ側が高電流出力タイプ、NJM5532DD or NJM4556ADD です。
私は、いろいろ試した結果
V-AMP LT1364, C-AMP NJM5532DD に落ち着きましたが、LT1364よりは OPA2604APの方がしっくり来るかもしれません。
LT1364はマルツパーツ、NJM5532DDは秋月などで購入できます。
9型ボリューム
マルツ/LINKMAN RD925G-QA1-A503 がおススメです。
アルプスの同サイズ Aカーブ 50kΩでもいけますが、経験上このサイズの低価格VRはマルツのほうが出来がいいです。
マルツパーツで入手できます。
8pin ICソケット
耐久性が高い丸ピンソケットにすることをお勧めします。
秋月でも購入できます。
4端子ジャック&DCジャック
秋月のものです。
電源
12V 1A, 2.1mm径のスイッチング電源を使います。
使わなくなったPC周辺機器用のアダプタを使用しましたがノイズは問題ないようです。
秋月のものを使うのなら、あえて2Aとか大きいタイプのものを使った方がノイズは少ないという話は聞きます。
組立
キットなみに作りやすい基板ですので、背の低い部品から実装していけば作れます。
イルミネーション
ソケット下に基板に穴がありますので、LEDを取り付けることができます。
色はいろいろお好みですが、私は電球色チップLEDに抵抗入れて付けてみました。