LM4871 3W+3W AB級パワーアンプキットの製作 その2
LM4871 3W+3W AB級パワーアンプキットの製作 その1 - はにゃぶろぐ はじめましたで製作した AB級パワーアンプキットは無事動作しました。
この後に作る Raspberry Piをミュージックプレーヤーにする IrBerryDAC のチップ部品実装のトレーニングのためでしたが、さっくり動作してくれてよかったです。
LM4871は入力段の反転増幅をスピーカーの+側と、さらに2段目のユニティゲインの反転増幅でスピーカーのマイナス側を得る 差動ブリッジ出力アンプのようで、それぞれの出力を負帰還されることで歪率改善を図っているようです。
閉ループ利得は AVD= 2 *(Rf/Ri) [Riは入力抵抗, Rf は帰還抵抗]
このキットでは Rf=20kΩ, Ri=10kΩなので、利得4となりますね。
さらに Riは入力のハイパスフィルターを構成していて、fC= 1/(2π Ri Ci)。
Ciは1μFですから、fCは15.9Hzになりますね。
アプリケーションノートでは Ri,Rf=20kΩ,Ci=0.33uFを選択してますので、ユニティゲインで fC=24Hzです。
(LM4871はユニティゲインOKです)
音質についてはテスト用のスピーカー、音源もヘッドセット用USB-DACでしたので、その3では特性をいろいろ確認してみたいと思います。
なお、入出力用にピンを立てましたが、これよりはまともにコネクタを付けるか、ケーブル直付けのほうが使いやすいと思います。