Linuxから低レベルインターフェイス操作が楽しい Raspberry Pi
途上国の子供たちの教育を支援するために、OLPC XO-1という超低価格ラップトップPCが昔ありました。
いまでも途上国を取材したテレビ番組などで緑と白色のラップトップを見かけると思いますが、Raspberry Piは、コンピューター教育を進める目的で、
ARMベースの Linuxマシンに次のハードウェア機能を備えて、自分用のSDカードにブートイメージを入れて持ち込めば、いつでも自分のLinux/X11環境が手に入る一種のパーソナルコンピュータを 僅か 35ドルで提供しました。
ハードウェアとソフトウェアの垣根を超えシステムを実現したものとして、Arduinoがありますが、もう少し高度なことを実現しようとすれば、Raspberry PiはLinuxからGPIOを操作できることで、既存のプログラム類を活用しつつ、新しいチャレンジができるわけです。
私が購入予約したのは発売前でデリバリーまでとても待たされましたが、いまではそういうこともないし、Model Bはメモリも 256MBから512MBに強化されて余裕が増しています。
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http://zigsow.jp/?m=zigsow&a=page_fh_own_item_detail&own_item_id=219875
Xwindowを起動させて使うには Model.B 初期型は少しきつい感じがしますが、
昔の SPARCstation5よりメモリは大きいため、なんとかウェブブラウザも動作します。
いまどきシングルコアということで只のパソコンとしては使うより、ハードウェアを弄りやすいLinuxパソコンとして考えると、35ドルの割にはペリフェラルが充実してますし、USB 5V給電なので大容量バッテリーをつければ出先でも余裕で利用可能ですね。
あ、そうそうUSB充電アダプタは自分で用意しましょう。microUSB Bタイプですよ。
ところで、私は RS Components が扱っている Clear Case を使用していますが、拡張端子へのアクセスができないことと、分厚いので、SparkFunのケースのほうがおススメできそうです。
備忘録を兼ねて
elinux.orgの情報へのリンクをのせておきます。
http://elinux.org/Rpi_Low-level_peripherals
P1はGPIO/UART/I2C/SPI をモードによって使い分けてます。
P2はVideoCore JTAG (8pin) ですが、Rev.2ボードではコネクタ未実装になってます
P3はLAN9512 JTAG(7pin)ですが、コネクタは未実装です
P5はRev.2ボードで追加された GPIO28-30,I2C0_SDA/SCL,電源ピンになります。
OSからこれらのペリフェラルを使うにはWebIOPi が便利のようです。
あと、面白いのはRaspberryPiDotNet library.C# ベースで楽しげですね。
これと、秋月電子/トライステートの FMステレオ/AMラジオ・モジュール・キットを接続してラジオにするのもありかと思ってます。
http://akizukidenshi.com/catalog/g/gK-03153/
手元にキットがあるので、そのうちやってみます。
しかし…難点はこのラジオキットの出力はアナログラインレベルなので、手っ取り早くネット経由で飛ばすには 、まず USB audio (inあり)が必要になりますね。
なお、Rev.2のP5ヘッダはALT2 Function時 I2S接続が使えます。
ALSA でも I2Sでの制御が可能になっているようなんで、そっちを使うのもありですね。
試された方のページ
三日坊主な私がいつまでブログやれるか...( ̄~ ̄;)
http://abc002.blogspot.jp/2013/05/raspberry-pi-alsa-i2s.html
なかなか面白いですね! そういえば、手元の TEAC CD-532E というCDプレーヤーは I2S出力を持ってますから、ちょっとした実験をしてみるのも面白いかな。
まぁ、こういった感じで夢は色々広がりますが、時間を確保しなければw
そろそろ Windows の Location and Sensor API ネタに戻らないとね。